日曜日, 11月 1, 2020
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オンラインRPG『ロストアーク』は、キャラメイクも強い。好き放題美男美女を作ったあと、開発元にこだわりを訊いた |

韓国のオンラインゲームメーカーSMILEGATE RPGが開発を行い、日本ではゲームオンが運営する新作MMORPG『ロストアーク(LOST ARK)』。9月23日に満を持してオープンサービスが開始された本作の醍醐味は、戦闘や育成など多岐にわたる部分でMMOとして熟成されている点だ。さらに、見下ろし視点で展開されるゲームながら、キャラの造形が作り込まれているという特徴もある。キャラクタークリエイトでは、多種多様な美男美女を作ることができるのだ。

筆者はキャラクタークリエイトのバリエーション豊かなゲームが好きだ。某MMORPGでは自分の作ったキャラクターがすべての戦士の中で一番のイケメンだと思っているし、某世紀末RPGにて自分が作成した主人公は、出会うコンパニオンが一様に恋に落ちるのも致し方なしと思えるほどの美形だと思っている。

キャラクタークリエイトに重きを置いたゲームのなかでも、特にMMORPGで筆者が重要視しているのが「個性を出せるかどうか」という部分である。これはオンラインゲームでたびたびプレイヤーが話題にする「他の人と見た目が被らないか」という意味とは異なる。「自分が想像するキャラクターの性格やバックボーンを表現できるかどうか」と言い換えてもいい。MMORPGという雑踏で自分のキャラクターの個性を認識できるということは、広い世界に多数のプレイヤーがいるなかで、自分という存在を唯一無二のものと思えるということだ。必然的にキャラクターに愛着が生まれ、ゲームへの没入度も高まってくる。だから私は、個性を押し出せるキャラクタークリエイトが好きなのだ。

そんな筆者にとって『ロストアーク』のキャラクタークリエイトは、プレイヤーひとりひとりが主人公であるMMORPGにおいて、かくあるべきと思わせるものであった。顔立ちの種類や調整可能な部分の幅広さもさることながら、ある程度のプリセットが用意されているためパラメータ調整が苦手な人でも作りたい顔をイメージしやすくなっている。プリセットから調整してキャラクターを作ることも可能で、作り込もうと思えばかなりの時間をかけることができる。そうして作ったキャラクターへの愛着もひとしおというものである。

『ロストアーク』ではクラスと性別・キャラクターデザインの特徴が紐付いており、ファイターとマジシャンは女性キャラクター、ウォリアーとハンターは男性キャラクターが作成できる。性別だけでなく身体的特徴もクラス特有のものとなるが、工夫次第でさまざまな雰囲気のキャラクターを作成できる。

本記事は『ロストアーク』のキャラクタークリエイトに焦点を当て、クラスごとに筆者が欲望の赴くまま作成したクリエイト例を紹介するほか、開発陣へそのこだわりについてインタビューを行うものである。まずは筆者が作成したキャラクターを例に挙げ、クラスごとにキャラクタークリエイトの特徴を紹介させていただこう。ちなみに、この紹介項目だけでかなりボリュームがあるので、開発陣インタビューをさっさと見たいという方は、こちらをどうぞ。

ファイター

近接アタッカーであるファイターは、勝ち気で強そうな女性キャラクターを作るのに向いたクラスと言えるだろう。人外的な特徴を有していないため同じ女性クラスであるマジシャンと比較すると少し地味な印象だが、身体的特徴が干渉してしまうことが少ないため、装飾が派手な装備が似合いやすいという強みもある。

ファイターらしく華やかで気品のある女性をコンセプトに作成したのがこちらのキャラクターだ。勝ち気そうなフェイスタイプは誇りを持って戦いに挑む表情を湛えているように感じられたため、それを強調したいと思い少し強めのアイラインを引いてみた。『ロストアーク』は「メイク」項目の種類や色味が豊富で、キャラクターの顔立ちをさらに引き立てることができる。特に「チーク」の使い方にはかなりの汎用性があり、チークとしてだけではなくハイライトやシェーディングとしての使い方もできる。今回はチークとしての使用で、頬に赤みを足してみた。快活なイメージの強い女性が作れたように思う。

「メイク」の項目にはチークのほかにアイラインやアイシャドウも。実際に化粧をさせているような気持ちにさせてくれる。

ファイターの華やかなモーションには、ポニーテールが非常に映える。ふわふわと舞うポニーテールは、ファイターのために作られた髪型であると言っても過言ではないだろう。筆者はファイターの作成時、まずこの髪型とモーションの親和性に惚れ込んだ。このキャラクターはポニーテールありきで作成した側面もあり、ポニーテールをたなびかせながら強く舞う女性の美しさを表現できていれば幸いである。

2人目は1人目のキャラクタークリエイトとは対照的に、大和撫子然とした女性を目指してみた。落ち着いた顔立ちのフェイスタイプを選び、化粧っ気をなるべく減らすためにアイメイクもナチュラルに。チークはハイライトとして使用して顔全体の印象を明るくすることで、地味すぎる印象にならないように工夫した。

化粧っ気がない顔をメイクで作るというのもおかしな話かもしれないが、いわゆる「すっぴん風」メイクというものがあるように、ナチュラルな顔立ちを化粧で作り上げるのは現実に存在するテクニックだ。ナチュラルな顔立ちには生来の要素もあるが、化粧によってそれを際立たせて演出することができるのだ。三歩下がって男性の後ろをついていき、ずっと側で支えてくれるような女性。しかしそんな淑やかな女性が派手な近接攻撃を繰り出すギャップ……というイメージで作成したのが彼女である。『ロストアーク』のメイク機能は、現実のメイクテクニックを応用することもできるのだ。

マジシャン

ソーサラー職であるマジシャンは、ファンタジー色の強いキャラクタークリエイトが可能な女性クラスだ。耳の種類が豊富で、エルフ耳や水棲耳などを使えば多種多様な人外キャラメイクを楽しむことができる。異色肌や反転した目といった王道の人外カラーリングは全てのクラスで使うことができるが、特にマジシャンとの親和性は抜群と言ってもいい。

『ロストアーク』のキャラクタークリエイトでは、髪や目に幅広い彩度の色を使うことができる。また、髪にメッシュを入れることで2色分のヘアカラーを使うこともでき、きらびやかな派手髪を作ることも可能だ。今回作成した1人目のマジシャンは、水棲生物のような耳から着想を得た「ゆめかわ」系の女の子だ。パステルカラーのツートンヘアと同じ色味のアイラインで、柔らかい印象と人外的な特徴を両立させてみた。ファイターの部分で紹介したとおり、『ロストアーク』ではアイラインやチークといったメイクの色を幅広く選ぶことができ、これらのカラーリングの組み合わせを考えるだけでも楽しめることだろう。

マジシャン最大の特徴であるファンタジーらしい容姿。蝶のような形の耳や獣耳も捨てがたかったが、筆者個人としてはこの水棲生物のような耳が一番可愛らしく感じられた。透明感のある緑色のグラデーションが美しく、髪色と揃えたときの統一感も気に入っている。やや幼く見える顔立ちといい、とにかくすべてが可愛い。こんな子に後方から応援してもらいたい……という気持ちで作成したキャラクターである。

1人目のマジシャンが「応援してほしいタイプ」なら、こちらのマジシャンは「罵倒してほしいタイプ」である。片方の口角が上がったこちらのフェイスタイプはひねた性格の妖精のようで、性悪女子好きの筆者のツボを突いた。彩度高めな暗色の髪と蛍光色の瞳でヒトとは一線を画した存在であることを強調してみたが、銀髪褐色などダークエルフのような配色にしても可愛らしいと思う。ヒトを手玉に取り、いたずらやおちょくりで翻弄するようなキャラクターに見えていたら嬉しく思う。

『ロストアーク』のエルフ耳にはこちらのタイプの他に細長いものもあり、エルフ好きへの福利厚生が充実していると感じた。エルフ好きはぜひマジシャンのキャラクタークリエイトを触ってみて、お好みの長耳女子を作成してほしい。ここからは男性キャラについても紹介しよう。

ウォリアー

前衛職であるウォリアーは、武骨な甲冑が似合う男性キャラクターのクラスだ。フェイスタイプもいかつい顔立ちのものが多く、海外ゲームに出てくるようなマッチョな男性キャラクターを作成したい人にぴったりのクラスと言えるだろう。フェイスタイプの顔立ちも幅広く、彫りの深いイケメンから唇の厚い顔立ちまで多種多様なものが揃っている。

ウォリアーのキャラクタークリエイトで筆者がはじめに作成したのが「老兵」である。『ロストアーク』のキャラクタークリエイトには「肌年齢」のパラメータがあり、意図して肌にシワを増やし、若々しさをなくすことが可能だ。また、瞳の「鮮明度」を最低まで下げることで黒目の部分をなくすこともでき、これがキャラクタークリエイトの幅を広げている。これを応用し、右目を真っ黒にすることで義眼のように見せ、さらにその目の上に傷の模様をつけることでストーリー性を持たせてみた。

筆者にとってキャラクタークリエイトをしていて楽しい瞬間は、そのキャラクターの過去や性格を反映させていくときである。老いてもなお一線を退かず、その身が朽ちるまで戦い続ける戦士。歴戦の猛者は隻眼になってもなお敵の前に立ちはだかり、その攻撃を一身に受け続ける。彼の旅路はどのようなものになるのか、ゲームを進めることで自身の手で導いていけるのも、キャラクタークリエイトの幅が広い『ロストアーク』の面白さであると感じる。

ウォリアーのキャラクタークリエイトの面白さは外見の幅広さであることは前述したとおりである。彫りが深く唇の厚いフェイスタイプの肌色を暗めにするとネグロイド俳優のようなキャラクターを作ることができることに気が付き、作成してみたのがこちらのウォリアーである。

ぶっきらぼうながら味方への情に厚いタイプの男性で、身を挺して仲間を庇いそうなところはウォリアーというクラスにぴったりではないだろうか。『ロストアーク』のキャラクタークリエイト画面ではモーション再生で表情を見ることもできるのだが、普段は無愛想な表情をしているくせに笑うと少し可愛らしい側面を見ることができるのだ。筆者は、普段の仕事中は素っ気ない男性がプライベートで見せる優しい表情というものに弱い。この表情はどんな相手に見せるのだろうか。そんな想像が捗るキャラクタークリエイトとなった。

ハンター

銃を扱うハンターは遠距離攻撃型の男性クラスで、同じ男性クラスであるウォリアーよりもやや細身の男性を作ることができる。外見の幅が最も広いのはこのハンターではないだろうか。アジア系のイケメンからダンディな大人の男、果てはゴシックなヴィジュアル系まで非常に幅広い分野をカバーしている。

アジア系の塩顔イケメンはお好きだろうか。切れ長の瞳のクールな顔立ちにツーブロックヘア。ハンターのクラスは多様な男性を作ることができるが、組み合わせを少し工夫するだけで韓流アイドルのようなイケメンを作ることもできる。ちなみに眉の色も濃度を調整することが可能なため、ブリーチで染めたような金眉にすることもできるし、眉だけ黒髪の名残を残すこともできる。

たくさんのMMORPGの例に漏れず、『ロストアーク』にもダンスのエモートが実装されている。何かとお祭り騒ぎが起こるたびに踊りたくなるオンラインゲーマー御用達であるダンス系エモートだが、美男美女が楽しげにダンスをする様子は見ているこちらまでうきうきした気持ちにさせてくれる。何より、このハンターは韓流アイドルのような容貌なのだ。こんな容姿の男性で歌って踊れば、周りはちょっとしたライブ会場に様変わりするのではなかろうか。ぜひマジシャンの歌姫と一緒にお立ち台でステージを披露したいものだ。

斜に構えた雰囲気のヒゲの男を愛してやまない筆者は、このハンターのキャラクタークリエイトにすべての「好きなもの」を詰め込んだ。顔に落ちる前髪、壮年と中年の間くらいの風貌、無造作にも見えるがきちんと整えられたヒゲ、三白眼気味な銀の瞳……。少し人相が悪いくらいが好みなので、あえて目元に暗めのアイシャドウを入れて彫りの深さと目つきの悪さを強調する。

他人との会話は皮肉やはぐらかしばかり、誰にも本当の自分を見せることはない。しかし過去には恋人など大切な人を殺されており、その怨嗟の炎が内側に渦巻いている。そんな男が銃を握り、すべてを屠る様が見たい。ただひたすら、筆者の好きなものを詰め込みまくったハンターが彼である。キャラクタークリエイトの選択肢の幅が広いゲームの良いところは、自分の好みを凝縮したキャラクターでストーリーを進められる点だ。筆者はCBTでもハンターを選んだが、その理由は「好みの男を動かせるから」ただひとつ。自分のストライクのキャラクタークリエイトでストーリーを楽しめる。そんな体験を『ロストアーク』を通して楽しんでいきたい。

さて、ここまでは多種多様なキャラクタークリエイトが楽しめる『ロストアーク』で筆者が作ったキャラクターを紹介してきた。工夫次第でさまざまなキャラクターが作れる『ロストアーク』だが、その開発に関わる人々はどういった経緯でこのシステムを構築していったのだろうか。弊誌AUTOMATONは開発を行ったSMILEGATE RPGと運営を担う株式会社ゲームオンにインタビューを行い、開発面でのこだわりや今後の展望についてお話を伺った。

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